耳は大きく
外耳
中耳
内耳
3つに分かれています。
(上図)
皆さんが普段耳掃除をされるのは外耳(外耳道)ですね。
中耳炎は外耳から見て鼓膜の向こう側の中耳で炎症が起きる病気です。
(下図)
そして中耳炎と一言でいっても様々なパターンの中耳炎があるのがこの病気の特徴といっても過言ではありません。
それぞれの中耳炎とその原因や治療法をこのホームページでは解説してゆきたいと思います。
中耳はどこに繋がっているか?というと、実は「耳管(じかん)」という管で、鼻の奥とつながっています。この「耳管(じかん)」は中耳炎を理解する上で非常に重要なものとなりますので、もう少し説明すると、図のように中耳と鼻の奥とをつなぐ耳管は耳と鼻とをつなぐだけでなく、気圧の調整弁のような役割をはたしています。
急にエレベーターで急降下したり、海の中をもぐったりすると耳が詰まることがありますよね?
そんな時に唾を飲みこんだり、鼻をつまんで「フン!」といきむと、耳の詰まりが取れると思います。あれがまさに唾を飲みこんで耳管を意図的に動かしたり、空気を耳管に吹き込んで(耳抜きともいいます。)、耳(中耳)の気圧と外気の気圧を一定にしている訳です。
ですので、耳管を通して鼻の奥のウイルスや細菌が耳に上がってきたり、鼻の奥が詰まって耳管の入り口が塞がったり、あるいは耳管そのものの働きが悪くなったり、そんな耳管にまつわる様々な状態によって、これまた様々な中耳炎が起こる、という訳です。
ですので、中耳炎と鼻とは切っても切れない関係にある、ということを覚えておいてください。