真珠腫性中耳炎
中耳炎という名がついていますが、事実上は腫瘍と同じような症状の進行をみせます。悪化すれば中耳周囲の組織を破壊し、場合によっては頭蓋内合併症を起こし、生命に危害を及ぼす可能性もある、危険な中耳炎です。
症状として、耳だれ、難聴など通常の中耳炎と同様の症状の他に、真珠腫の進展によっては中耳周囲の脳神経の障害を起こすため顔面神経麻痺やめまい、ひどい場合には髄膜炎や脳膿瘍などの重篤な症状を起こします。
真珠腫性中耳炎の原因
生まれつき鼓室内に既に真珠腫が形成されている場合(先天性真珠腫)と、中耳炎を繰り返し、起こすことによって真珠腫性中耳炎が起きる場合、ごくまれに医原性真珠腫といって鼓膜にメスを入れた場合に起きることもあります。
真珠腫性中耳炎の治療法
聴力の保存あるいは改善を目指して鼓室形成術が行われます。
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